こんにちは。うつ病で3か月休職し、半年間ニート経験のあるあまのです。
3年目のある日、日々の忙しさに追われいつのまにか精神的に限界がきてしまいました。
そこで、私自身も当時悩んでいた休職するまでの流れ~休職中の待遇についてお話ししたいと思います。
同じように悩んでいる看護師さんを応援したいと思い、休職するか悩んでいる方の参考になればと思っています。
看護師の休職の現状
看護師の主な休職の理由として、メンタル不調からくる「うつ病」「適応障害」があげられています。
女性特有の職場の人間関係や、責任が重い仕事内容からくる緊張感、人手不足による疲労など、ストレスも多く心身ともに疲れがたまりやすい環境にあります。
日本看護協会の「2022年病院看護・助産実態調査報告書」によると、以下のような現状になっています。
・2021年度に傷病による連続休暇を7 日間以上取得した正規雇用看護職員がいた病院は全体の86.5%
(そのうちメンタルヘルス不調者がいた病院は76.1%にものぼる)
・メンタルヘルスの不調を訴えて休職する人は1病院あたり平均5.4人。
30%近くの病院でメンタルヘルス不調による休職者数が増加している現状があります。
休職するまでのを流れを4ステップで解説
スムーズに休職するためには、いくつかの手続きをふまなければなりません。
忙しさに追われる中、手続きはおっくうになりがちですが私自身の経験もふまえてお話できたらと思います。
そこで、看護師が休職したいときの「一般的な手続きや流れ」を4ステップで紹介します。
- ステップ1就業規則を確認する
- ステップ2医師から診断をもらう
- ステップ3職場に診断書を提出して休職を申し出る
- ステップ4業務の引き継ぎをする
ステップ1:就業規則を確認する
病院によって休職制度の有無や内容は異なるため、就業規則を確認しましょう。
休職制度がある場合は、休職期間がどのくらいあるか、給料について把握しておくとよいです!
休職するときにそこまで調べる余裕がない…
大丈夫です!私も余裕がなく休職後に電話をして「人事部」に確認しました。
ステップ2:医師から診断をもらう
近くの心療内科クリニックを受診しましょう。
休職するには「医師の診断書」の提出が必要になります。
最終的に休職を判断するのは勤め先なので、医師の診断書を提出することで休職がスムーズに進む可能性が高くなります。
診断書には、傷病名や休職期間を記載してもらいます。休職期間は、医師との相談のうえ決定しましょう。
ステップ3:職場に診断書を提出して休職を申し出る
診断書を受け取ったら、職場に提出して休職する旨を申し出ます。
休職の申請は、直属の上司に伝えるのが基本になります。
師長が休職の一因にもなっているし、どうしても師長には話しづらい…。この思いがあり、私は人事部に相談しました。
話しづらかったり、休職を断られた場合は、看護部・人事部などに相談しましょう!
病院によっては、診断書以外の書類の提出や面談が義務付けられていることもあります。
ステップ4:業務の引き継ぎをする
無理をせず自分のできる範囲で業務の引き継ぎをしましょう。
直接、引き継ぎができる状態ではない場合は、電話やメールで伝えることも手段の一つです。
余裕のある方は業務の引き継ぎをしておくことで、休職中にあれこれと考えることなく休職することができます。もし復帰をする場合にはスムーズに復帰できるでしょう。
休職しても給料はもらえるの?
結論、休職中の給料やボーナスの支払いは、勤め先によって規定が異なります。
労働基準法によると、勤め先に休職中の給料を支払う義務はないとされています。また仮に休職中の給与がもらえる職場でも、ボーナスは出ないケースがほとんどです。
職場によっては給与やボーナスを支給するところもあるので就業規則を確認し、就業規則がわからなければ上司や人事部に確認するとよいでしょう。
また休職中の給与の支払いがない病院で働いていても、要件を満たせば手当てを受け取れる場合があります。
この手当てのことを「傷病手当金」といいます。
私も実際に、休職中は傷病手当金をもらい生活費を支払っていました。
ここからは、傷病手当金をもらうまでの私の経験について紹介します。
そもそも傷病手当金ってなに?
「傷病手当金」とは、会社員が病気やケガで働けず会社を休んだとき、事業主から給与など、生活に必要な保障を受けられない場合に支給されるものです。
つまり、病気やケガで、働きたくても働けないときに受け取れる手当てです!
傷病手当金が支給される条件
厚生労働省「傷病手当金について」よる4つの支給条件は以下の通りです。
・業務外のケガや病気であること
・勤務ができない状態であること
・連続する3日間の休業を含めて4日間以上仕事に就けなかった状態であること
・仕事を休んだ期間の給与支払いがないこと
出典:厚生労働省「傷病手当金について」
ちょっと難しい。当時手当てについて考える余裕もありませんでした。
そのため私は3か月の休職を経験していますが、人事部に休職について連絡をする際に、一緒に傷病手当金について確認しました。
傷病手当金はいくらもらえるの?
傷病手当金の1日あたりの金額は、健康保険の加入期間によって計算方法が2通りあります。
加入期間が12ヶ月以上の場合は、以下の計算式で求められます。
✔ 健康保険の加入期間が12ヶ月以上の場合
支給開始日以前の継続した12ヶ月間の平均給与 ÷ 30日 × 3分の2
例をあげてみます!
・病棟3年目、2022年7月に休職
・12ヶ月間の平均給与(2021年7月~2022年6月) = 30万円
【1日あたりの支給額】
30万円 ÷ 30日 × 2/3 = 20万円
支給される金額は月の給料のおよそ3分の2となります。
また加入期間が12ヶ月に満たない方は、以下の①、②のうち低い額となるほうを採用し、計算を行います。
✔ 健康保険の加入期間が12ヶ月に満たないの場合
①.支給開始月以前の直近の継続した各月の標準報酬月額の平均
②.標準報酬月額の平均値
30万円(※):支給開始日が平成31年4月1日以降の方
※当該年度の前年度9月30日における全被保険者の同月の標準報酬月額を平均した額
出典:全国健康保険協会「病気やケガで会社を休んとき(傷病手当金)」
傷病手当金が支給される期間
令和4年1月1日より、支給を開始した日から通算して1年6ヵ月となっています。
傷病手当金はいつ支給されるのか
傷病手当金がいつ支給されるかは、申請書類を健康保険協会もしくは健康保険組合が受け取ってから10営業日とされています。
休職しているときのあるある3選
休職中は、仕事を離れたことによりさらに不安定になることもあります。
不安がつのってしまい、休んでいるのに心から休めていない状態になってしまいます。
そのため、あなたがよりよい休職期間を過ごせるよう、体験談をふまえ休職しているときのあるあるとその解決法について紹介します。
❶ 休職期間を延長したい
休職期間についてはかかりつけ医と相談して決めました。3ヶ月の休職経験がある私の場合、休職するときに医師からもらった「診断書」に休職期間を3ヶ月と記載してもらいました。その後、休職期間の終了とともに退職しました。
もし休職期間を延長するときは、かかりつけ医の診察時に、自身の状態をしっかりとお伝えし「休職期間延長の診断書」をもらいます。そして、再度診断書を勤め先に提出し休職期間の延長となります。
❷ 休職したことで負い目を感じてしまう
社会から見放されてしまうのではないかと不安になってしまいがち。しかし、休職を次へのステップアップのための時期と考えると良いかもしれません。私も、心の回復期間ととらえ人生をポジティブなものへと変化させるための時期と思うようになりました。
❸ 社会復帰ができるか不安になる
メンタルが回復してきたら、「今後どうしよう。」という仕事復帰に対する不安もでてきます。私も悩みに悩んだあげく答えがでない時期がありました。そのため、「なぜ休職するまでにいたったのか。」を考え、解決策を書き出しました。そして転職サイトで、自分の理想とする条件に合った職場に目を通すようになりました。「自分の働くところは今いるところだけじゃない!」と休職明けの社会復帰について前向きに考えられるようになりました。
まとめ
いかがでしたか?
看護師はストレスも多く、心身ともに疲れがたまりやすいため休職する方も多くいらっしゃいます。
私のように限界が来てしまう前に、1日でも早く元の生活に戻れるよう心身を休ませることが大切です。
最後までお付き合いくださり本当にありがとうございました!
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